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新生ANAウィングフェローズ・ヴイ王子にかける想い

ANAウィングフェローズ・ヴイ王子誕生ヒストリー

ANAウィングフェローズ・ヴイ王子 顧問 小島 靖子

ヴイ王子の始まり

当時、私は養護学校の職員でした。 生徒が卒業し、社会へ出て行く中で、当時はまだ福祉制度もきちんと組み立てられておらず、学校として、卒業生をどのようにバックアップしていくかという課題を持っていました。
何をすれば卒業生の応援になるのか、何ができるのか、ということを職員や卒業生の親御さんで仕事が終わった後、夜な夜な話し合い、その中で1998年頃、話し合っていた親御さん、学校の職員、または学校の職員だった方で「卒業生を応援する会」を作り、卒業生を応援していこうということになりました。 これが後の「ヴイの会」です。ヴイとはフランス語で「vie」、日本語訳で「暮らし」という意味です。卒業生が暮らしの中で感じるうれしいことや困ったことを報告、相談できるような立ち寄れる場所を作りたいという想いから、そう名付けました。このヴイの会が土台となり、スワンベーカリーの開店とともに有限会社ヴイ王子となります。

スワンベーカリーとの出会い

当初卒業生が立ち寄れる場所として、街の中にある喫茶店の様な場所を思い描いていました。そんな矢先にヤマト福祉財団が銀座に立ち上げたスワンベーカリーと出会いました。
スワンベーカリーではパンを作る「工場」、パンを販売する「店舗」、店舗で買ったパンを食べる「イートインコーナー」があり、立ち寄れる場所になるだけでなく、雇用機会の創出にもなることでヴイの会が目指す場所との親和性を感じ、十条でスワンベーカリーの出店に挑戦させてもらおうと決意しました。また、この時に有限会社ヴイ王子を設立致しました。スワンベーカリーを出店すれば、卒業生の立ち寄り場所にはなりますが、裏通りの小さいパン屋では、人通りが少なく、売り上げを維持する事が難しい。これは、ヤマト福祉財団からも言われていましたが、私たちは販売方法を工夫することで、より多くの方にパンを販売することを目指しました。それは店舗販売と宅配サービス、企業に出張してテーブル等で販売を行う出張販売、北区にある保育園へパンを販売する特別販売の4つの手法を用いて販売を行う事です。今も会社や学校、官公庁にパンを届けています。
スワンベーカリーでのパン販売は単に商品とお金のやり取りだけではない、「何か」を皆さんが感じていただけているのではないかと個人的に思っています。15年間ずっとご注文し続けてくれている方がいるのは、そういうことなのではないかと感じています。

ヴイ王子の社会的役割と全日本空輸との出会い

企業には、利益の追求と社会的役割の追求の2つの側面があると考えています。ヴイ王子の社会的役割は非常に大きいと思います。障がいのある方が働けるという環境と、障がいのある方がパンと一緒に地域に出たこと、また地域に出て理解されたことの意味は非常に大きいと考えるからです。しかしながら、企業である以上、利益の追求も重要です。ヴイ王子はスワンベーカリーを出店してから10年を迎える時期に、助成金の兼ね合いもあり、利益の追求という面だけを見ると、厳しい境遇に立たされていました。
通常の企業であれば、利益が上げられない以上は企業を維持できません。また通常の企業であれば、その際に事業をやめる、で良いのかもしれません。しかしながら、ヴイ王子は社会的役割の側面からみても、やめられないという状況を感じました。そういう想いで、ヴイ王子の今後を模索していた時に全日本空輸と出会ったのです。私には、全日本空輸はその当時、障がい者雇用の拡大に力を入れられていると感じられましたし、色々と相談させていただいた事を覚えています。その時に一緒にお仕事をさせていただく事も含め、お話しをさせていただいたんです。
全日本空輸以外にも、ヴイ王子にお見えになった企業はいらっしゃいました。そんな中で、兼ねてからANAスワン店というように大きな企業がスワンベーカリーをやってくれると良いねと冗談で言っていた位、航空会社との親和性を感じていたこと、他企業ではヴイ王子の強みは活かせないと考えたこと、また、全日本空輸にはヴイ王子と一緒になってやりたい事を追求していただけると感じたこと、ひたむきな企業だと感じたことも一緒にお仕事をさせていただきたいと考えた理由です。
全日本空輸から一緒に働けるというお話しをいただいた時は、「一緒にやらせてもらえる」という想い、「一緒にやればヴイ王子を続けられるんだ」という夢のような想いでした。
ヴイ王子の強みは仕事が大好きで、人の役に立ちたいという想いが強いスタッフと地域密着型ビジネスであるということ。その地域をどんどん拡大することが今後の目標だと考えています。また、ANA・ウィング・フェローズには、全日本空輸には無いものを提供したい。そういう想いを持っています。それと同時に全日本空輸の看板を背負ってお仕事をさせていただく、そういう意気込みや、やりがいをスタッフ全員で感じています。

スワンベーカリー

スワンベーカリー